「屠殺場」ってどんな仕事?屠殺場につとめた僕の実体験

 

※少しグロテスクな表現内容を含んだ記事です。

生き物を屠殺する内容を記事にしていますので苦手な方は別記事へお移り下さい。

10年間続いた会社

僕が転職してきた中で一番長く続いた会社です。

基本的に何をしても続かない僕が初めて長続きした職場でした。

長続きした原因については後程書かせて頂いています。

 

「屠殺場」と聞いたあなたも驚かれていると思います。

 

今では一般的に屠畜場や食肉センターなどとも呼ばれます。

全国各地に存在しますが国内にも数えられるほどしかありません。

屠殺場とは牛や豚が農家から生体で出荷されてきて、

お肉へと解体処理される工場、市場です。

 

世間では偏見があったり、人に言いにくい仕事かもしれません。

しかし僕はこれをオープンにして生きてきました。

 

ネットでもこんなにオープンでいる人も他にはいないはずです。

 

今回はこの長続きした職場での経験や体験について記事にします。

 

 

条件が良いのとパートも好待遇

僕自身、年齢が若い事もあり最初はパートで働きはじめました。

勤める先によっては牛と豚それぞれの作業で会社が違ったりする事もあります。

 

僕の場合は牛のみを対象とした会社でした。

 

当時は市場の中の組合に所属し、そこでお世話になることになりました。

仕事は8時~お昼過ぎまでという短い時間でどんなに遅くなっても

お昼の14時に終わり、やり終いという体制でした。

 

完全週休2日制で水、日と別で祝日休みという条件がしっかりしていて

若い頃の僕からしたら遊べる時間もたっぷりあるので最高の条件でした。

これが長く続く原因とも言えますよね。

 

屠殺場では一般的に牛と豚の解体が行われる

全国の数か所にある屠殺場ですが主に牛と豚の解体、

食肉加工がメインで行われています。

 

その中でも僕自身が最初に務めたのは「牛の解体」に関する仕事でした。

目の前で生命が絶たれる想像を絶する場での仕事でした。

 

最初は少し抵抗がありましたが「仕事」という割り切りですぐに慣れました。

「仕事」という割り切りが出来ればどんな仕事でも頑張れるはずです。

 

主な作業は「枝肉解体」と「内臓処理」に分かれる

基本的に枝肉の状態へ加工する工程と、そこから出た副生物(内臓)の処理を行う二つの工程に分かれます。

地域にもよりますが、ほとんどがこの工程で別会社だったりします。

 

枝肉を扱う会社と内臓を扱う会社で分かれる市場が多いです。

 

当然ながら体制や給料も変わってきますので、どういった職種が良いのか考える必要があります。

その会社にもよりますが、これらの作業を全て行う会社のもあります。

その場合は部署別としてわかれ、作業が行われます。

 

枝肉解体の仕事の内容

大きな個体を枝肉へ仕上げていく作業です。

主に機械を使った作業で力も使う為、男性の方がほとんどです。

(極稀に女性もいるそうで)

ここで牛の場合の作業の一連の流れをまとめてみました。

・生体搬入

・ノッキング(頭に銃を打ち込み、脳振動で倒す)

・血抜き

・頭部切断

・つり上げ

・脚部切断

・皮向き

・内臓摘出

・背引き(1頭分を半頭にわける)

・トリミング

・洗浄

・冷蔵庫搬入

 

このような作業の流れを行い、生体から枝肉へと仕上がります。

 

内臓処理の仕事の内容

枝肉解体の作業で取り出された内臓の分離です。

地域の屠殺場によっては、獣医の検査員がおり、

検査を受けてから合格したものを処理していきます。

 

内臓の処理を行うポジションが分かれており、それぞれに工程が存在します。

・頭部の解体

・内臓の分離、切断

・胃の切開、内容物摘出

・胃の洗浄、及び脂処理

・腸の切開、及び洗浄、脂処理

・肝臓、心臓、肺の分離、脂処理、洗浄

・全ての二次洗浄

 

おおかまな流れではありますが、これが屠殺場での内臓処理の主な工程です。

特徴としては、内容物など摘出もありますので、とにかく臭いです。

慣れればどうってことないて人が大半ですが、僕は臭いに敏感なので一生慣れる事はありませんでした。

 

あとは、内臓(ホルモン)って思ったよりも手間がかかるんです。

屠殺場での洗浄はしっかり行わないといけないので

洗浄にも力を入れている所が多いです。

 

特に近年では、衛星面でも厳しくはなってきていますので

より力を入れている所も増えてきています。

 

正社員になった時の給料

すぐには正社員にしないというルールがあったみたいですが

「正社員にしてほしい」

と申請したところ、特例として晴れて正社員に。

出勤時間は早まりますが、終わる時間は同じなため待遇もよかったです。

 

パートで日給制だった事から変わり、

固定給となり基本給や技能給が加算され給与が増えました。

 

さらにはボーナスの金額も上がったので

18歳にして初めてお金の大事さや感覚を覚え始めました。

当時で総支給22万~24万ほどはありました。

 

福利厚生などもしっかりしていて若くながらも

学歴関係なしで安定した会社員となる事が出来たのが嬉しかったを今でも覚えています。

 

5年経つと人が増え続けた理由

さすがに5年も働いているとどんどん新しい人も入ってきてます。

ここで感じたのが、屠殺場が世間のイメージと異なってきている事なのかな、と思います。

なかなか人が集まらず、そこに存在する人達の身内だけでするような仕事、

というイメージを持たれている方もおられるかもしれません。

 

ぜんっぜんそんな事ないです!

色んな異業種の方が次々と集まり、心おきなく業務に励んでいます。

僕自身気づいた所が、この職種、離職率がすごく低いと感じました。

(もちろん勤める会社にもよるが・・)

 

職場が暖かいどこかアットホームな感じがして、すごしやすい環境が確かにそこにはありました。

 

あわせて読みたい

社畜から抜け出すには起業するか今の仕事を全力で頑張るしかない理由

 

他の会社と合併統合、新規事業スタート

7年経ったくらいで他の会社と合併統合に伴い新規事業をスタートしました。

それは「豚の解体」という内容でした。

以前が牛の解体のみだったので、そこにプラス豚の解体という作業が一気に乗っかかってきました。

 

僕はこの豚の解体の「副生物(内臓)」担当という事になり、役職を頂き新規事業の全責任を任される事になりました。

これがもうとにかく大変でしたね。

 

一応他の会社からの事業の引継ぎとなるのですが、

この事業については自分の会社に熟知しているものは1人もおらず、本当に0からのスタートでした。

 

こんな事があり得るのかと思いながら必死の思いで手掛けました。

現場作業の動線作り、従業員一人一人の労務管理、マニュアル作成、パートのシフト作成、経費対策、さらには商品の企画、顧客管理、営業、取引先とのやり取り、従業員の育成、従業員の相談、会議、などなど本当に無我夢中で色んな事やりました。

しかし、これらを行う上で楽しくやっていたのを覚えていますし、自分の中で一生の財産と自負しています。

 

生と死の境界線の立場として

やはり目の前で生命が絶たれるので、命の大切さというものを実感しています。

あなたが自宅でお肉を食べているのも、

様々な人達の苦労と生命のおかげで食べているのです。

 

牛や豚を育てる農家の方、解体する人、仕入れて販売する人、料理する人など色んな苦労の上で成りなっているのが真実です。

 

仕事が10年間も長続きした一番の理由

やはり「人間関係」です。

暖かい人達が多く、アットホームな感じで僕のもう一つの家とも言える程でした。

 

合併統合する前の会社の社長のモットーは「楽しく仕事をする」でした。

もちろん仕事中は厳しくなったりもしますが、

基本的には笑顔で仕事ができる環境作りを主とされていて、僕は本当にこれが共感でき、全てでした。

 

「楽しく仕事をできる環境」

 

こんな最高な職場、なかなかないですよね?

変にプライド意識の高い、ずっと無駄に厳しく、仕事が嫌になるような状況が生まれる環境よりかは、

よっぽどこっちの方が理にかなっていると感じました。

 

結果、働いている全員が長続きして有能な人材にも恵まれていました。

 

仕事以外でも助けてもらう事も多かったです。

そこから少しでも何かを返せればと、仕事を通して恩返しの気持ちで働いていました。

 

自分で言うのも少し抵抗がありますが、

そういった気持ちが仕事にも出て認められたのかなと思います。

 

屠殺場というような特殊な職種であっても、世にある大手企業や中小企業であっても、

それぞれの職場の働く「環境」が非常に大切だなと実感した職場でありました。

あわせて読みたい

「何故か少ない楽しい環境の職場。仕事を楽しく過ごす為の方法」

 

まとめ

僕が働いた屠殺場ではこのような環境でした。

他の会社へ見学にいくこともありましたが、時代は変わりつつあるという実感を得る事もあり、

今この業界は新たに伸びつつある産業だなと1人しみじみ考えていました。

 

あなたが屠殺する事、屠殺場に関してのイメージに変化はあったでしょうか?

このような苦労を経て、自宅のテーブルや焼き肉屋さんでお肉が食べられるということを心にとどめてもらえたらと思います。

 

YouTubeをはじめましたので動画もご覧ください!

 

今回はマジメな話ですが、ふざけた動画などもあげていますのでよければチャンネル登録お願いいたします(ペコリ

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

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