うっす、しょうやんです。
今回は新種のお肉が続々と登場しているのと、
それが畜産業界が終わりに向かう可能性があることをお話したいと思います。
YouTubeにて動画でも公開しています
新種のお肉とは人工肉
新種のお肉とは「人工肉」の事を言います。
今僕が調べた中で代表的なものが二つ。
「ビヨンド・ミート」と「培養肉」です。
ビヨンド・ミートとは植物から出来ている
このビヨンド・ミートはアメリカのロサンゼルスで開発されており、科学者が作っています。
主原料は「Peaプロテインパウダー」というものが使われており、
Peaとは日本語でエンドウマメという意味です。
なのでこのビヨンドミートは肉を一切使わずに、
エンドウマメをパウダー状にしたものを熱したり冷やしたり加工することで本物の肉に近い食感を実現することができます。
主原料の他に、食感を近づけるのにアラビアガムを使ったり、肉汁を再現するのにひまわりの油を使ったり、色合いを出すのにフルーツジュースを使ったりなど工夫されています。
味はあっさりしていて食べやすくヘルシーで、
脂がほとんど無いことから赤身肉に近い感じ。
日本人が好む霜降り肉には遠いので、
そこは妥協するポイントかとは思いますが健康に良さそうなので、
今後日常の色に取り入れていくべきではないかと思う。
また分子レベルでも50~70%が本物の肉と酷似しているとデータでも証明済。
このビヨンドミートの市場は急成長しており、やがて日本にもやってくると予測されます。
アメリカではすでにスーパーでも販売されており、値段も約280円/100gとお手頃!
あのビル・ゲイツや有名ハリウッドスターなどもビヨンドバーガー開発へ出資しているほど革命的な人工肉です。
培養肉の登場で食文化の歴史に革命
最初に培養肉とは動物の食べられる部分の細胞を採取し、それを培養することによって得られるお肉のことを言います。
「少し難しい・・・」
実はこの培養肉の研究は数年前から行われており、
2013年にロンドンで世界初の「人工肉バーガー」の試食会が開かれていました。
このお肉は牛の幹細胞を培養して製造されたもの。
実際の肉ほどのジューシーさはないが食感は限りなく近かったり、
脂肪分が少ない赤身の食感といった感想がある。
味は赤身肉の傾向なので、こちらも日本人が好む霜降り肉にはほど遠い模様。
研究者いわく「数個の幹細胞で1~5万トンの肉を製造できる」と言うので、大量生産も可能なのが魅力であります。
しかし現段階ではコストが異常にかかる事を解決しなければならない。
こちらの試写会で制作された「人工肉バーガー」のコストは、研究費あわせて1個3500万。
高すぎっしょww
が、そこからさらに試行錯誤を行い現段階の試算では1個あたり400円で制作できるレベルまでになった模様。
当時では市場へ出回るようになるまで10年以上かかると言われていた。
が、最近のニュースでまた培養肉のニュースが発表された。
世界のスーパーに培養肉が並ぶのも近い未来
2019年10月15日の時事ネタになりますが、
ロシアの宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで人工肉の培養に成功。
これを指揮する会社は元々は宇宙での長旅を行う為に開発を進めており、
火星への長期の旅を行うための食糧問題の解決へ向けていましたが
「これを地球上で売る事が目的だ」
と発表。
未だ生産コストが異常にかかってしまうことから、
現状からスーパーに並ぶまで早くて5年、遅くて20年以内と言われていますが、
食文化に革命が起きると考えればたった20年以内であると思います。
これらの肉の登場で畜産業界も縮小する
これらの人口肉に共通することは、今世界で抱えている「畜産問題」を解消することになります。
家畜の大量生産による環境破壊や資源の大量消費などが世界で問題視されており、
それらを解決する大きな一手だと言えます。
さらには動物愛護をうたうビーガンや健康志向のベジタリアンの人口増加に伴い、これらの人工肉の普及は必然と思われます。
動物を殺さなくてもお肉が食べれるなら、それに越したことはないからです。
ここで今後厳しくなっていくのが畜産業界です。
牛をはじめとする酪農を行う農家にとっては、正直不安要素になると思います。
これら人工肉がヘルシーで健康的かつ低コストで食べれるなら爆発的に普及すると考えた時に、本来の肉の需要が間違いなく減ると予測されます。
無くなるとまでは言わなくとも、この業界は間違いなく縮小が起きるので対策は今からでも考えておいても遅くはないと思います。
僕の意見としてはこの業界で残っていくためには「差別化」が大事だと思います。
日本でゆういつ人工肉と差別化できるのは「和牛」です。
和牛の霜降りといった高級感のあるお肉を再現するにはまだまだ時間がかかると思います。
今までの情報を見る限り、人工肉には現状脂肪分を作り出すことができていません。
今後それにむけた研究が行われるということですが、日本の和牛のキメ細かい霜降り感を再現するには科学では不可能だと思います。
この日本の和牛の質は世界でも評価されており、現在では海外輸出の幅が広がっています。
人工肉が普及したとしても、この日本の伝統ある和牛の質を保つことで差別化を図り、ビジネスとしても生き残っていけるのではないかなという提案でした。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。byしょうやん