セクハラする人は未だにいる
私は東京の大学を卒業後、故郷に戻り地元の銀行に事務職として入行しました。
地元では知らない人はいない銀行でかなり大手なので家族も喜んでいました。
「大手のためセクハラ、パワハラ対策はしっかりしている」
との人事の説明もあり、安心して入社しました。
しかし、配属先について間もなく同期から
「セクハラされた!」
との声を聞きました。しかも、一人だけではなく、その後複数人からも声が上がりました。
というのも田舎の会社なので、今時…と思うくらい年功序列の意識が高く、人事も対策はしているといいつつ口頭注意のみで、セクハラの自覚のないおじさまたちは野放しのままでした。
私も男女差別と思える発言を受けたり、仕事をいかに頑張っても女性という理由で評価されませんでした。
そしてこの先、私もセクハラされるのでは?と思うと、とても耐えられませんでした。
務めた期間5年でも転職は即決意
私がその地元の銀行で働いていた期間は五年ほど。
しかし、それまで何度も転職を考えましたし、今振り返っても見切りをつけるのが遅かったと思います。
転職を決意したきっかけは人事異動です。
私は二年目に女性蔑視の発言の多い上司に当たり、この時は我慢して二年ほどで部署を離れることができました。
しかしその後に、この上司も異動になり、もう一度一緒に働かなくてはならなかったことが、もうここにはいられないと私に決意させた出来事でした。
決意をした時はすぐに何社か転職サイトには登録し、実際に動こうと決めてからはそれらの企業が行うセミナーにも積極的に参加しました。
その後に5年勤めた銀行を退職し、首都圏の企業に転職しました。
正直、前の職場に比べれば周りがとても良い方たちばかりで働きやすいです。
田舎と都会の働きやすさの差を感じました。
配属したのは、首都圏にある専門商社の経理の仕事に就くことができました。
数字に対する正確性が評価されての採用だったので、前職の辛かった銀行での業務も報われたように感じました。
ひとくくりにすべきではないかもしれませんが、やはり首都圏と地方ではセクハラ、パワハラに対する意識がかなり違うと感じられました。
私がいた地方銀行は、地元以外の企業と接点があまりなかったので、より一層時代錯誤な考え方が根付いてしまっているようでした。